初心者がまず覚えるべきギター用語の解説

ギターと楽譜

ギターを始めたばかりの初心者にとって、演奏技術だけでなく、用語の理解も重要なステップです。
ギター教室でレッスンを開始する前に関連する基本用語を知ることで、練習や楽器選びがスムーズに進みます。本記事では、初心者が最初に覚えておくべきギター用語をわかりやすく解説します。

ギターの構造に関する基本用語

ギターの構造を理解することは、演奏を始める上で欠かせません。楽器そのものの各部分を正確に把握しておくと、弦交換やメンテナンス時にも役立ちます。以下に、初心者が知っておくべき主要なパーツとその役割を解説します。
ギターの大まかな構造は3つの部分に分かれます。

ヘッド(Head)

ヘッドには弦を巻くためのペグが取り付けられています。ペグは、チューニングを行う際に回して使用します。

ペグを適切に操作することで、弦の張力を調整し、正確な音程を維持することができます。特に初心者は、ペグの回しすぎによる弦切れに注意が必要です。また、ペグには様々なデザインや素材のものがあり、ギターの外観や音色に影響を与える要素となります。
ヘッド全体のデザインは、ギターのブランドやスタイルを象徴する部分でもあり、見た目を楽しむポイントでもあります。

2. ネック(Neck)

ネックは指板(Fretboard)が取り付けられた部分で、演奏時に左手で押さえる箇所です。

フレットと呼ばれる金属の棒が等間隔に配置されており、これを押さえる位置によって音程を変えることができます。ネックの形状や幅、厚さはギターごとに異なり、演奏者の手の大きさやスタイルに合わせて選ぶことが重要です。また、ネックの材質や仕上げも演奏感に影響を与えます。

例えば、メイプル材のネックは明るい音色、マホガニー材は温かみのある音色を生み出します。定期的にネックの状態をチェックし、トラスロッドで反りを調整することが、快適な演奏を続ける秘訣です。

3.ボディ(Body)

ボディはギターの胴体部分で、音が共鳴する部分です。

アコースティックギターではサウンドホールが音の出口となり、豊かな響きを生み出します。一方、エレキギターではピックアップが振動を電気信号に変換し、アンプを通じて音を出します。ボディの形状や材質は音質に大きな影響を与えます。

例えば、ホロウボディは柔らかい音色を特徴とし、ソリッドボディはパワフルでクリアな音色が特徴です。また、ボディの仕上げやカラーリングは、個性を表現する重要な要素でもあります。さらに、ストラップピンの位置やボディの重量バランスも、演奏時の快適さに影響を与えるポイントです。

その他の重要なパーツ

  • ナット(Nut): ヘッドとネックの間にある小さな部品で、弦の高さや間隔を調整します。ナットが正しく調整されていないと、弦がビビる原因になったり、音程が安定しなくなることがあります。また、ナットの素材にはプラスチック、牛骨、グラファイトなどがあり、それぞれ音色に影響を与えます。牛骨製のナットは暖かみのある音色を生む一方で、プラスチック製は手頃な価格で初心者用ギターに多く使用されています。
  • ブリッジ(Bridge): 弦を固定し、振動をボディに伝える役割を持ちます。アコースティックギターではブリッジピンを使用して弦を固定し、エレキギターではブリッジのサドル部分で弦の高さや長さを調整できます。ブリッジの材質も音質に影響し、木材製のブリッジは暖かい音色、メタル製のブリッジは明瞭で鋭い音を生み出します。定期的な掃除や調整がブリッジの寿命を延ばし、ギター全体の音質を向上させます。
  • ピックアップ(Pickup): エレキギターの音を電気信号に変換する装置です。シングルコイルピックアップはクリアで明るい音色を特徴とし、ハムバッカーピックアップはノイズを抑えた太くて力強い音色を提供します。また、ピックアップの配置(ネック側、ブリッジ側、ミドル)が音質に影響し、ネック側は柔らかい音色、ブリッジ側は鋭い音色を生みます。プレイヤーの音楽スタイルやジャンルに合わせてピックアップを選ぶことが重要です。
  • トラスロッド(Truss Rod): ネックの反りを調整するための金属棒です。弦の張力によるネックの反りを修正することで、快適な演奏性を保ちます。トラスロッドの調整は慎重に行う必要があり、不適切な調整はネックを破損する原因となります。そのため、調整に不安がある場合は専門家に依頼することが推奨されます。トラスロッドのカバーを外すと調整部分にアクセスでき、六角レンチを使って調整を行います。

構造用語のまとめ

  • ヘッド: ペグで弦を調整する部分。
  • ネック: 演奏時に押さえる指板がある部分。
  • ボディ: 音が共鳴するギターの胴体。
  • ナット: 弦の高さと間隔を決める部品。
  • ブリッジ: 弦を固定し、振動を伝える役割。
  • ピックアップ: エレキギターの音を増幅する装置。
  • トラスロッド: ネックの状態を調整する棒。

演奏に関する基本用語

ギターを弾く際には、演奏に関連する基本用語を理解しておくことが不可欠です。これらの用語は、練習メニューやレッスン、楽譜に頻繁に登場します。以下では、初心者が知っておきたい演奏用語について解説します。

コード(Chord)

複数の音を同時に鳴らして和音を作る技術です。ギターでは、指で弦を押さえながら弾く形を「コードフォーム」と呼びます。代表的なコードには「Cコード」や「Gコード」があります。

初心者の方は、まずこれらの基本的なコードから始めることをお勧めします。コードを覚える際は、一つ一つ丁寧に練習し、指の形を体に覚えさせることが大切です。

スケール(Scale)

音階のことを指します。スケールは、メロディやソロ演奏を作る際の基礎となるもので、最初に覚えるべきは「メジャースケール」と「ペンタトニックスケール」です。メジャースケールは7音で構成される基本的な音階で、明るい響きが特徴です。

一方、ペンタトニックスケールは5音で構成され、ロックやブルースでよく使用される音階です。これらのスケールを習得することで、即興演奏の幅が広がります。

3. ピッキング(Picking)

弦を弾く動作のことです。ピックを使う「ピックピッキング」や指を使う「フィンガーピッキング」があります。

ピックピッキングは力強い音を出しやすく、ロックやポップスに適しています。
フィンガーピッキングは繊細な音色を表現でき、フォークやクラシックギターでよく使用されます。それぞれの特徴を理解し、演奏したい曲調に合わせて使い分けることが重要です。

4. ストローク(Strumming)

複数の弦を一度に弾く演奏方法で、主にコードを弾く際に使用します。ストロークにはアップストロークとダウンストロークがあります。リズム感を出すために重要な技術で、曲の雰囲気を大きく左右します。

初心者の方は、まずダウンストロークから始めて、徐々にアップストロークを組み合わせていくことをお勧めします。基本的なストロークパターンを習得することで、多くの曲を演奏できるようになります。

5. カポ(Capo)

カポタストとも呼ばれる道具で、弦を押さえて音程を上げるために使用します。カポを使うことで、簡単なコードフォームを使いながら違うキーで演奏できます。

例えば、Cコードの形を使いながら、カポの位置を変えることで異なるキーの曲を演奏することができます。これは特に初心者の方にとって、難しいコードを避けながら様々な曲を演奏できる便利なツールとなります。また、ボーカルの音域に合わせて曲のキーを調整する際にも重宝します。

演奏用語のまとめ

  • コード: 複数の音を同時に鳴らす和音。
  • スケール: 音階。メロディやソロの基礎。
  • ピッキング: 弦を弾く動作。
  • ストローク: 弦を複数まとめて弾く演奏方法。
  • カポ: 音程を調整する道具。

楽譜やチューニングに関する用語

ギターを演奏するためには、楽譜やチューニングに関連する用語も覚えておきましょう。これらの知識があると、練習がスムーズに進むだけでなく、さまざまな曲に挑戦できるようになります。

1. タブ譜(Tablature)

 ギター専用の楽譜で、弦とフレットの位置が数字で表記されています。初心者でも直感的に読みやすいのが特徴です。6本の横線は各弦を表し、その上に書かれた数字は押さえるフレットの位置を示します。通常の楽譜と比べて、音符の読み方を覚える必要がないため、ギター初学者にとって最適な表記方法といえます。

2. スタンダードチューニング(Standard Tuning)

ギターの基本的なチューニング方法で、各弦の音程は上から「E-A-D-G-B-E」に設定します。このチューニングは、多くのギター曲で使用される標準的な調弦方法です。覚え方として「Eat All Day Get Big Easy(一日中食べて大きくなろう)」という英語の語呂合わせを使うこともあります。このチューニングをマスターすることで、大半の楽曲に対応することができます。

3. チューナー(Tuner)

ギターの音程を調整するための道具。クリップ式やアプリ型など、さまざまな種類があります。クリップ式は振動を直接感知するため、周囲の騒音に影響されにくく、ライブ会場などでも使いやすい特徴があります。スマートフォンのアプリ型は手軽に使えて便利ですが、周囲の音に影響されやすいため、静かな環境での使用がおすすめです。

4. ハーモニクス(Harmonics)

特定の場所で弦を軽く触れながら弾くことで生まれる、澄んだ音色のことです。装飾的な演奏テクニックとして使われます。主に5フレット、7フレット、12フレットで演奏されることが多く、きれいな倍音を作り出すことができます。ロックやメタル音楽では、人工ハーモニクスというテクニックも使用され、より複雑な音色を表現することができます。

楽譜・チューニング用語のまとめ

  • タブ譜: ギター専用の楽譜で、数字でフレット位置を示す。
  • スタンダードチューニング: ギターの基本的な調律方法。
  • チューナー: 音程を調整する道具。
  • ハーモニクス: 弦を軽く触れて生まれる特殊な音色。

まとめ:早く上達するには、基本用語も覚えていこう

ギターを始めたばかりの初心者にとって、用語の理解は演奏技術と同じくらい重要です。
本記事で紹介した基本用語を覚えることで、練習の効率が上がり、上達が早くなります。「大人のための初心者向けギター教室」では、これらの用語を含めた丁寧な指導を行っています。ぜひ、楽しいギターライフを始めてみませんか?

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