初めてのライブに向けた練習法と心構え
ギターを始めてしばらく経つと、「ライブをやってみたい!」と思う瞬間が訪れるでしょう。ライブは、練習の成果を発揮する場であり、音楽を通じて仲間や観客と交流できる貴重な体験です。しかし、初めてのライブは緊張や不安もつきもの。どんな準備をしておけばいいのか分からず、戸惑う人も多いでしょう。
エスギター教室の生徒さんからも、最も多く質問を受けることのうちの一つです。
ここでは、ライブに向けた基本的な準備について解説します。セットリストの作り方、ステージ上での動き、そして本番で焦らないためのコツを押さえておけば、ライブがより楽しく、充実したものになります。
ライブの流れを知る
まず、ライブがどのように進行するのかを理解することが重要です。ライブは単に演奏するだけでなく、リハーサル、転換(セッティングの変更)、MC(トーク)など、さまざまな要素が絡み合っています。
一般的なライブの流れ
- リハーサル(サウンドチェック)
- 会場入り後、音響スタッフと一緒に音のバランスを調整する。
- ギターの音量、エフェクターの設定、モニターの聴こえ方を確認。
- 1~2曲演奏して全体のバランスをチェックする。
- 本番前の待機
- リハーサルが終わると、本番までの待ち時間がある。
- 楽屋で軽く指慣らしをしながら、リラックスする。
- 本番(ライブ演奏)
- 持ち時間内でセットリストに沿って演奏する。
- MC(トーク)も交えながら、観客とコミュニケーションを取る。
- ライブ終了後
- 機材を片付ける(機材の撤収)。
- 他の出演者やスタッフに挨拶をする。
- 動画や録音を振り返り、次回の改善点を考える。
ライブをスムーズに進めるためには、こうした流れを事前に理解し、各ステップで何をすべきかを把握しておくことが大切です。
セットリストの決め方
ライブの成功を左右する要素のひとつが「セットリスト(演奏する曲の順番)」です。セットリストの組み方次第で、ライブの盛り上がり方や演奏しやすさが変わります。
初心者向けのセットリスト作成のポイント
演奏しやすい曲を優先する
- 難しい曲を無理に入れるよりも、自信を持って演奏できる曲を中心に選ぶ。
流れを意識する
- いきなり難易度の高い曲から始めるのではなく、ウォームアップしやすい曲からスタートする。
- 盛り上がる曲を後半に持ってくると、ライブ全体のテンションが上がる。
転換時間を考慮する
- 曲と曲の間に余裕を持たせるため、MC(トーク)のタイミングを決めておく。
- チューニングの時間が必要な場合は、セットリストに「チューニングタイム」を入れておく。
例:初心者向けのセットリスト
- 簡単でリラックスできる曲(ウォーミングアップ)
- 盛り上がる曲
- ゆったりした曲(休憩タイム)
- クライマックスの曲
- アンコール向けの楽しい曲(あれば)
特に、ライブ初心者は「1曲目を確実に成功させる」ことが大事です。
最初にうまく弾けると緊張が和らぎ、リラックスした状態で次の曲に進めます。
ステージ上の動きや立ち位置
ライブでは、ただ演奏するだけでなく、ステージ上での動きや立ち位置も考慮する必要があります。特にバンド演奏の場合、お互いの位置や動きを意識しながら演奏しないと、音が聴こえにくくなったり、ぶつかったりすることがあります。
ステージ上で意識すべきポイント
立ち位置の確認
- リハーサル時に、自分がどこに立つべきかを確認する。
- スピーカーの前に立ちすぎると、ハウリング(キーンという音の発生)が起きるため注意。
視線を上げる
- 下を向いて弾いてばかりだと、観客との一体感が生まれにくい。
- 余裕があるときは、前を向いて演奏しよう。
メンバーとのアイコンタクト
- 曲の始まりや終わりで、メンバー同士がアイコンタクトを取ることでミスを防げる。
- ギターソロやブレイク(音が一瞬止まる部分)では、リズム隊としっかり目を合わせると安心。
初心者がやりがちなNG行動
ステージ上で足をバタバタ動かしすぎる → 落ち着いて演奏できる立ち位置をキープする。
MCを全く考えていない → ライブ前に話す内容を決めておくとスムーズ。
他のメンバーを無視してしまう → アイコンタクトを意識し、息を合わせる。
まとめ:ライブの流れを理解しステージ上の動きを意識して練習しよう
ライブに向けた準備として、ライブの流れを理解し、適切なセットリストを作ることが大切です。また、ステージ上での立ち振る舞いや動きを意識することで、よりスムーズに演奏できるようになります。
「とにかくうまくやろう」と意識しすぎると緊張してしまうので、「ライブは楽しむもの」 という気持ちを持って取り組むことが一番重要です。