ギター初心者のための「チューナー」の使い方講座
そもそもチューナーって何?ギターにとってなぜ必要なの? ギターを始めたばかりの方にとって、「チューニング」という言葉はなんとなく聞いたことがあっても、その重要性や方法については曖昧な人も多いはず。まず最初に理解しておきたいのは、「ギターはチューニングが命」ということ。どんなに頑張ってコードを押さえても、チューニングがズレていれば正しい音は出ません。 チューナーとは、ギターの弦の音程を正確に合わせるための機器です。音痴なギターは耳にも不快ですし、練習の成果も感じにくくなります。つまり、良い音を出すためには「正しいチューニング」が必要不可欠。特に初心者のうちは耳だけで音を合わせるのは至難の業なので、チューナーの存在は必須アイテムなんです。
チューニングとは
スポーツでいきなり本番を始めないように、ギターもまず音を整えることが大前提です。きちんとチューニングされたギターは、コードを押さえたときに「これだ!」という気持ちよさを感じさせてくれます。 逆に、音がズレたままだとどれだけ頑張っても上達を実感しづらく、挫折の原因になってしまうことも。初心者のうちは特に、音感が育っていないからこそ、道具の力を借りて“正しい音”に触れ続けることが大切です。 日々の練習のなかで「音が合っている状態」に慣れていけば、自然と耳も育っていきます。そうすれば、少しのズレにも気づけるようになり、自信を持って弾けるようになります。 「チューニングなんて面倒…」と思う日もあるかもしれませんが、それを怠ると“そもそも正解のない練習”をしてしまうことになります。ギターの楽しさを100%感じるためにも、チューニングは毎回のルーティンにしましょう。
実際にチューナーを使ってみよう:基本の使い方をマスターしよう
チューナーの必要性がわかったところで、次は実際の使い方を解説します。ここではクリップチューナーを例にして、基本的なチューニングの手順を紹介します。 まず、チューナーをギターのヘッド部分(弦を巻いている部分)に挟みます。クリップチューナーはこの部分の振動を感知して、どの音が鳴っているかを画面に表示してくれます。 次に、6弦(一番太い弦)から順番に音を出し、画面の指示に従ってチューニングしていきます。
一般的なレギュラーチューニングの音は、上から順に以下の通りです
- 6弦:E
- 5弦:A
- 4弦:D
- 3弦:G
- 2弦:B
- 1弦:E
チューナーの画面に「E」や「A」などの表示が出たら、針やメーターが中央に来るようにペグ(糸巻き)を回して調整します。針が左に寄っている場合は音が低すぎ、右に寄っていれば高すぎるということ。ペグをゆっくり回しながら中央に合うよう微調整しましょう。
ここで気をつけたいのが、ペグの回し方です。弦を緩める方向なのか、張る方向なのかがわからないと、逆にどんどん音がズレていきます。最初は少し時間がかかってもいいので、慎重に確認しながら回してみてください。
また、チューニングはギターを弾く「毎回」行うべきものです。気温や湿度によって弦の張り具合が変わるため、昨日合わせた音が今日はズレていることも珍しくありません。慣れてくると、チューニングの時間は1分程度で終わるようになりますよ。 補足として、以下のような画面表示がよくあります
意味 | |
---|---|
E | ミの音(6弦 or 1弦) |
↑ or ▼ | 音が高すぎ or 低すぎ |
●(中央) | 正しくチューニングされている |
よくあるトラブルとその対処法:チューナーがうまく反応しないときは?
チューナーを使っていて、「音がうまく反応しない」「表示が変わらない」というトラブルに出くわすこともあります。特に初心者の方にとっては、こうしたトラブルで挫折してしまうこともあるので、よくあるケースとその対処法を紹介します
弦をしっかり鳴らしていない
チューナーは弦の振動を感知して音を判別しています。軽くしか弾いていないと、チューナーが「今どの音が鳴っているのか」を正確に読み取れないことがあります。ピックでしっかり弾くか、指でもいいのである程度しっかり鳴らすようにしましょう。
電池切れや接触不良
特にクリップ式チューナーは、電池で動作していることが多いです。しばらく使っていなかったり、表示が薄い・点滅するなどの症状がある場合は、まず電池を交換してみましょう。また、ヘッドにしっかり固定されていないと振動を拾いにくくなるので、装着位置も見直してみてください。
表示モードの設定ミス
チューナーにはいくつかの「モード」があります。ギター専用モード、クロマチックモード、ウクレレモードなど、誤って他のモードに切り替わっていると、正しい音が表示されない場合があります。表示がいつもと違うなと感じたら、まずはモードを確認しましょう。
初心者におすすめのチューナー3選
ここでは、ギター初心者でも扱いやすく、コスパも良いチューナーを3つ厳選してご紹介します。
- KORG Pitchclip 2
- BOSS TU-03
- Fender Original Tuner
コンパクトで使いやすいクリップチューナー。視認性の高いディスプレイと正確なピッチ検出が魅力です。ヘッドにサッと挟むだけで、初心者でもすぐに扱えます。価格も手頃で、コスパ抜群。
信頼のBOSSブランドから出ているチューナー兼メトロノーム。チューニング機能に加えて、リズム練習も同時にできるので、これからしっかり基礎を固めたい方にぴったり。操作もシンプルで分かりやすいです。
見た目もスタイリッシュなフェンダー製のクリップチューナー。振動で反応するタイプなので、騒がしい環境でも安心。小さなボディに高性能が詰まっています。
まとめ:常にチューナーで音を確認しよう。
チューナーはギターライフの頼れる相棒です。最初は戸惑うかもしれませんが、正しく使えば毎日の練習がグッと楽しくなります。
エスギター教室でもチューナーの使い方を丁寧にサポートしていますので、不安な方はぜひ気軽にご相談くださいね!